最近オンライン診療を実施しているクリニックが少しずつ増えているようです。私は、片頭痛の症状が慢性的にあり、クリニックを定期的に受診し、薬を処方してもらっているのですが、その薬がなくなりそうだったため、もしかしたらこれはオンライン診療の対象になるかもしれないと思い立ち、オンライン診療にチャレンジしてみました。
事前の確認
どのような症状であってもオンライン診療ができるわけではありません。基本的には、厚生労働省から出ている「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に沿って、オンライン診療の適否が判断されるようです。
まずは、初めてですので、クリニックに電話を入れてみました。対応してくれた窓口の方が、私のカルテを見た上で、これならオンライン診療の対応になると思いますとおっしゃってくださいましたので、オンライン診療の手続きを進めることにしました。
ちなみに、厚生労働省からはオンライン診療受診の手続きための簡単なリーフレットが出ています。
上記リーフレットのダウンロードはこちら。
オンライン診療のアプリをダウンロードして予約
そのクリニックでは、オンライン診療にあたって、CLINICS (クリニクス)というアプリを利用していましたので、早速このアプリをダウンロードしました。
オンライン診療のアプリは、各種あるようですので、受診するクリニックが導入しているアプリを利用する必要があります。
アプリの手順に従って、本人情報、予約日時、問診票の記入、保険証を写真に撮ってアップロード、診療費の支払いのためのクレジットカード登録等進めていき、無事に予約完了。
薬の受取りについては、同じアプリ内で操作を行い、薬局の説明をオンラインで受け、薬を自宅まで送付してもらうということができたのですが、初めてのことでちょっと躊躇してしまい、薬は薬局まで取りに行くという選択をしました。
オンライン診療当日
診療予約は、9時から9時30分でした。カメラや音声など、うまくつながるかどうか不安だったため15分位前からアプリを操作して9時には診察してもらえるように待機状態に入りました。私は、ずっとカメラをオンの状態で待機していたのですが、もしかしたらクリニックから何らかの合図があり、そのタイミングで受診可能状態にすればよかったのかもしれません。
9時15分頃、ドクターからの声掛けがあり、受診が始まりました。今回は、際立って変化した症状もなく、引き続き薬を処方してもらうことが目的だったため、症状の説明、それに対するドクターの診察、薬の処方と滞りなく進み、診察終了。
料金もすぐ表示され、カード決済完了。
オンライン診療の診療費ですが、オンライン通信費として500円加算されますが、他は対面診療より診療報酬が若干低めに設定されているようです。
薬局へ
薬は薬局に取りに行くとしていましたので、その日の午後、私が指定した薬局に行ってきました。先にクリニックから送られていた処方箋をもとに薬は準備されており、スムーズに受け取ることができました。
クリニックの領収書や診療明細が、アプリ上なかなか表示されないなと思っていたのですが、この薬局でクリニックの診療分の領収書と診療明細ももらうことができました。診察も薬局もすべてオンラインで済ますと、アプリ上から領収書等が入手できる仕組みになっています。領収書は確定申告の医療費控除の際に必要になりますので、気になるところではありました。
せっかくのオンライン診療ですので、出向かなくていいという最大限のメリットを生かすために、次回からは薬の受取りも、送付してもらうようにしようと意を強くしました。
薬局の方に確認したところ、薬を送付してもらう際は、郵送料が実費で加算されるとのことでした。
オンライン診療を体験してみて
今回の私の場合は「いつもの症状」でしたので、通院に時間がかからない、感染リスクを軽減することができる、会計の待ち時間がないなど、オンライン診療のメリットが大いに享受できたと思います。今後もこの症状の場合には、オンライン診療を選択しようと思います。
改めて思うのは、かかりつけ医がいることの大切さです。オンライン診療が可能なのも、普段から症状のわかっているかかりつけ医だからこそだと思うからです。今回、私が診察を受けたドクターは、全般に関するかかりつけ医ではありませんが、脳神経関連でのかかりつけ医であり、何度も受診している安心感からオンライン診療に踏み切れたと思います。その根本的な構造があっての、オンライン診療なのだと感じました。