ある事業関係の支払いの振替口座の変更をする手続きをしました。最近は、銀行窓口で手続きをすることはほどんどなかったのですが、これは、窓口での手続きが必要があるものでした。そこでちょっとしたトラブルがあり、最近の銀行の来店制限を始め、取り扱い変更の実態を、身をもって体験しました。
変更後の口座のあるA銀行へ
まず足を運んだのは、今後口座振替をする銀行でした。この手続きには、予約が必要ないと事前に確認していましたし、書類の記入も終わっていましたので、手続きはスムーズにいきました。
が、ずっと動いていなかったその銀行の外貨預金口座を解約したかったので、思い立って、その口座の解約手続きができないかと聞いてみました。口座解約の手続きは、予約が必要なのでできないとの答え。私にとってはついでですが、銀行窓口の方は、そう答えるしかなかったのでしょう。理屈はわかりますが、なんとなく気持ち的には腑に落ちない感覚が残ってしまいました。感染対策を理由にするには、お客様目線が足りないかなあと。結局、その外貨預金口座に残っている残金を、インターネットバンキングで全額引出をすることにしました。外貨預金でしたので、その方が為替レートもお得だというアドバイスもしていただいて。口座解約は、また別の機会に、事前予約をして手続きします。
口座振替をやめるB銀行で
次に向かったのは、今まで口座振替をしていた銀行でした。口座振替の手続きについては、A銀行で予約不要と言われていましたので、こちらも同様だろうと思い、特に事前確認をしていませんでした。
しかし、事はスムーズに進みませんでした。私が足を運んだ支店(口座自体もこの支店のもの)は、2021年4月から個人のお客様専用店舗になったので、個人事業主の方の窓口手続きはできないというのです。
個人事業主や法人の扱いをする他店(電車に乗って行かなくてはならない隣の市にある店舗)に行ってくださいとのこと。個人専用銀行とそれ以外の銀行の振り分けの動きがあることは、なんとなく知っていましたが、うかつにも自分がそのことで影響を受けるとは思っていませんでした。確かに今回口座振替をやめる振替内容は個人事業に絡むものではありましたし、この支店が個人専用店舗になったことを知らなかった私が悪かったのかもしれません。仕方がないと思うには、わざわざ電車に乗ってとは、何とも気の重い話でした。
結局しばらく待たされた後、私が個人専用店舗になったことを知らなかったことや口座振替をやめる手続きであることなどを考慮して、銀行側が融通をきかせてくれて、今回は特別に書類を受け取ってくれることになりました。
B銀行のこの口座は、現在は全くプライベートな動きしかない口座で、今回振替を止めるものだけが、事業関連で残っていましたので、ある意味幸いだったかもしれません。
個人事業主、法人の銀行取引対策
銀行は、ATMやインターネットバンキングでの取引を推奨し、極力来店を減らす方向で動いています。もし、まだインターネットバンキングを利用していない事業者の方は、この際インターネットバンキングの手続きをするべきだと思います。インターネットバンキングの手数料が気になるようでしたら、手数料が無料もしくは安いインターネット専用銀行の利用も検討してみるのもいいかもしれません。
更に、インターネットバンキングの手続きをしておくと、最近は、多くの会計ソフトとの連動もできますので、記帳作業を効率的に行うことも可能です。
また、口座振替できるものは、なるべく口座振替の手続きをしてしまいましょう。出金の履歴が残りますので、事業の資金管理や経理の可視化、記帳の観点からもメリットはあります。もちろん銀行に行く時間の節約にもなり、感染リスクも減らすことができます。
個人事業主や法人の窓口取引を扱わない個人専用店舗であっても、今のところ、税金や公共料金の手続きは取り扱ってくれるようです。ただし、これらもいずれ個人専用店舗では取り扱わないとなるとも限りません。納税も窓口納付ではなく、口座振替やキャッシュレス納付に切り替えていく方がいいかと思います。